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どこから読むべきか分からない | − ホームページは情報の優先順位が分かり難いためユーザは大切な情報を見落としがちです。 |
■ ■様々な情報が密集している...
ホームページとは対極的な存在であるストリーム系メディアと
比較して考えてみます。
■ テレビ・ラジオ:メリハリをつけやすい
基本的にテレビやラジオなどのストリーム系メディアでは
特定の瞬間に伝えられるメッセージは1つのみです。
視聴者の意識を1つのみに集中させられる為
必ず伝えなければならないことを伝達しやすいです。
例えば番組の冒頭で伝える、 アナウンサーが「これは聞いてください」 などといってから伝えるなどすれば伝達漏れがおきにくいです。 情報に優先順位(メリハリ)をつけられます。 ■ ホームページ:メリハリをつけにくい
一方、ホームページや新聞、雑誌等では様々な情報(記事)が
2次元的に散らばっています。
ストリームのように情報処理の順番(読む順番)を指定できません。
各記事ごとに注視時間を指定することも不可能です。
全てユーザの好み(=気まぐれ?!)次第です。
ホームページのような 多次元的静的メディアはユーザに情報処理の主導権があるという点では 優れています。 しかしながらユーザがページ内の重要な情報、 リンクを見落とすというケースが頻発しています。 「これは読んで欲しい!」と思って見栄えを工夫しても 格好良すぎると広告と間違われてユーザにスキップされるかも知れません。 また画像がロードされる前に別のリンクをクリックして どこかに行ってしまうかも知れません。 ユーザがページ内の情報を的確に処理するか否かは不明です。 大切な情報を見落とす可能性があります。
■ 休刊日のお知らせに見られる工夫
祭日明けなど新聞には休刊日があります。
そのお知らせの紙が新聞に挟まれていることがあります。
休刊日のお知らせは読者に必ず伝えなければならない情報です。 しかし新聞の紙面に書いた場合は見落とされる可能性があります。 仮に一面に書いたとしても人によってはテレビ面しか見ないので 見落とされます。 このようにメディア本体と切り分けた「別紙」を使うのは静的メディアで 情報を伝えるのに大変有効な方法です。 ホームページでも同様の方法で解決を図れないか考えてみます。 ■ JavaScriptのalert()やconfirm()を使う
JavaScript関数のalert()やconfirm()によってユーザにテキストを見せ
OKボタンのクリックを強要できます。
これは情報伝達の一番簡単な方法です。
しかし短いテキストしか表現できません。 良くも悪しくも警告音が出る、フォーカスが奪われるのでユーザによっては うざったく感じられるかも。 ■ 別ウィンドウを開いて知らせる
window.open()関数により別のウィンドウを開き意中の情報を表現できます。
前項のテキストのみの場合と異なり 表現力は通常のHTMLと同じです。
但し読み終えた後にウィンドウを閉じる手間が生じます。 通常右上の小さな×印をクリックするため面倒です。 また広告でこの方法が頻繁に使われています。 そのため別ウィンドウは ユーザに広告と判断されて中身を読んで貰えないかもしれません。 ユーザによっては新しいウィンドウの生成を抑制している場合もあり その場合は全くユーザの目に触れないことになります。 ■ レイヤーで表示する:お勧め
伝えたい内容を記述したレイヤーをページの真ん中に表示します。
中心に表示される為ユーザに見落とされることはありません。
このサイトで実験的に行っている方法です。
レイヤーだと表現力は普通のHTMLと同じです。 また閉じるタイミングは任意キー、リターンキーが押された瞬間、 マウスクリック、 一定時間後など自由に指定できます。 alert()や別ウィンドウと異なりフォーカスが移らない点も魅力です。 ユーザはスクロールやKeyNaviの実行など現在のナビゲーション操作を 続行することもできます。 KeyNavi API リファレンス [Shift-S]にレイヤー技術が公開されています。
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